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小屋裏探訪・・・。

綾歌で検討中の民家再生工事の実施調査に入りました。
築30年程度の日本家屋です。

細かく区切られた部屋を一つの大きな空間にし、薪ストーブを入れ
小屋裏を作り、水回りを交換する希望です。

建物のコンディションは見るからに良く、問題は区切られた部屋を
一つの大きな空間にできるかどうか と言うことになります。
これには、柱の位地と柱に荷重をかけているであろう、梁の形状と位地が
明確に解らないといけません。
と、言うことで、調査には小屋裏の確認が必要になってきます。

僕は比較的身が軽い方ですので、小さな穴が天井にあれば(押入に大抵ある)
そこから潜り込んできます。下階の間取りを先に図面にとっていますので
何処の梁とどこの柱が抜く壁に干渉するかは、頭の中で理解来ます。

◆小屋裏の写真↓
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部分部分の梁の重さがどの程度柱に掛かるか、柱を除けた場合に
補強梁の仕事ができるか、、考えます。
仕方ない部分もありますし(無理な物は無理)この仕事をすれば大丈夫 と、
思える部分もあります。

本日の実施調査で、写真を102枚、間取り採取、高低差確認
水廻り、窓・建具の大きさ採寸、設備業者と設備関係の調査を行いました。

結構しっかりと調査したと思います。
この小屋裏探訪、床下探訪、結構行わない業者さんがいます。
大変なのは解りますが、これしておかないと仕事に掛かってから
大幅な変更が出たり、悪い部分もそのまま蓋されたりします。
当然、見えない部分もあるのですが、頑張ったら見える部分は
頑張って見て来て、再生工事を考えているオーナーさんへ正直にご報告します。

◆合掌で組まれた、屋根裏部屋です。
ここはもう少し手を加えてみたいところです。綺麗ですね!
小屋裏探訪・・・。_e0064493_18423570.jpg

小屋裏探訪・・・。_e0064493_18425622.jpg


一般(素人)の方には、どこをどういじったら、素敵な空間になるか
なかなか理解できないと思いますが、そこを頭の中で整理するのが
私達の楽しい瞬間で醍醐味でありす。
どういった物がご提案できるか、今からワクワクします~。

by zengoro | 2015-12-21 18:43 | 民家改修工事  

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