人気ブログランキング | 話題のタグを見る

かっこいい 大工さん

生れた時から、家業が工務店でしたので、今までに何軒も家が建つのを見ましたし、
大工さんが仕事をしているのは何時間見たか見当もつきませんが、それでも
今も大工さんが家を建てたり、物を造ったり、窓を付けたりするのを見ていて
とても面白く、しばらく見入ってしまったりすることがあります。

物を造る仕事の方は、同じかもしれませんが、建築も工作も物ができていく
楽しさは、奥深くありますよね。
毎年将来なりたい職業に大工さんが入るのも納得の情報だと思います。
※2015 ハローワーク調査の結果↓
かっこいい 大工さん_e0064493_18101652.jpg

親がなって貰いたい職業に入っていないのにはがっくりですが・・。

しかし、現在日本では深刻な大工不足に陥っています。
3Kと呼ばれていた仕事内容や、修行に長い年数がかかる事、長期の不景気で
仕事量が少なくなったこと 等が影響し大工さんは激減し、高年齢化も進んでいます。

総務省の国税調査では、1995年に76万1千人いた大工の数は2010年に39万7千人に、
東京オリンピックが開催される2020年には21万1千人に落ち込むとの
愕然とするデータが発表されたりしています。

このままだと、日本の建築はどうなっていくのだろうと心配です。
ハウスメーカーやパワービルダーが造る、均一的で工場内加工を行い、
仕事の大部分はコンピューターと機械が作る家なら大工は要りませんが
日本建築の奥深さと、過酷な日本の気候を最大限考慮する建築は
大工抜きでは絶対に作れません。

※新築の土台の墨付け(位置出し)をしている大工さん↓
かっこいい 大工さん_e0064493_18295165.jpg


※大工にしかできない、丸太の加工部分の補修↓
かっこいい 大工さん_e0064493_18304981.jpg


※美しい木目の杉の野地板↓
かっこいい 大工さん_e0064493_18314262.jpg


大工さんの仕事を見ていると、やっぱり面白くて、出来上がった物を見ると
とても美しく、綺麗にできています。
機械化、IT化、省力化も良くて、大切なんですけど、
大工さんのコツコツ作り上げていく仕事もかっこいいと思います。

by zengoro | 2015-12-23 18:15 | 設計士さんの一喜一憂  

<< 上棟式&モチ投げ 小屋裏探訪・・・。 >>