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1.17

もう、1月19日になってしまいましたが、1.17の事に付いて触れたいと思います。

1995年(平成7年)1月17日午前5時46分 M7.3 の大地震が起きました。
今から21年前の事ですが、当時の記憶はよく覚えています。
未明の大地震と言うことで、自宅で就寝していた方が多く、また都市に起きた事で
被害が拡大しました。

亡くなられた方の大半(80%)の方が木造家屋の倒壊が原因。
また、10%の方は、室内家具の転倒による圧迫が原因。
合計、90%に上ります。
東日本大震災では、津波による被害が甚大でありました。

津波の被害は、私達建築に携わる者はなかなか対処しにくいのですが
木造家屋の倒壊を防ぐ事は、私たちにもかなりお手伝いができます。
もし、何らかの手が打つことができていたならば・・・。今後何かができれば・・・。
考えます。

昭和56年6月に建築基準法が改正され、自身に対する基準がUPされています。
逆の事を言えば、それ以前の建物は自身に対し、弱い所があるのでは と思われます。
国・県・市では、その建物に対し“耐震診断”+“耐震改修工事”を推奨しており
各自治体によって異なりますが、補助金が交付されるようになっています。
ただ、
補助金を交付してもらうには、相応の基準を超える工事が必要となり、結構大がかりで
なかなか踏み込めない方もいらっしゃいます。
基準を超える家にすることも大切ですが、それ以下でも地震で倒壊してしまわない家を
少しでも増やす方が大切ではないかと疑問を持つこともあります。

昭和56年6月以前の木造住宅にお住みの方、補助金を利用し診断を受けて下さい。
お願いします。
それ以外にも心配な方、大規模改修で基準を満たすことも大事。
家具の倒壊に気を配る事も大事です。

香川県の各市町では、耐震診断~耐震補強工事に力を入れています。
建築士会等でも、受け付けをしてくれます。
是非ご活用下さい。

香川県のサイト↓
http://www.pref.kagawa.lg.jp/jutaku/taishinhojyo/

by zengoro | 2016-01-19 18:31 | 設計士さんの一喜一憂  

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